なぜか今日は、家を出る時から、
自転車に乗ってからもずーっと、
ミルク瓶を握りしめていた。
こんなことは初めてで。
「お散歩に来たから
ミルクはないないしとこうね」
と言ったら、
プイッとそっぽを向いて、この顔。
まだ想いを伝えられないあなたが、
何を想っているのか、
どんな想いをかかえているのか、
ガラスの哺乳瓶が、
すっ転んだ拍子に割れないかハラハラしながら
私はひたすら、想像を巡らせる。
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「想」

太陽の両脇に虹の光
これは、「幻日」と書いて、「げんじつ」
というらしい。
息子の習い事の送迎で、すったもんだがあって、
身も心もフラフラで帰宅したところに、
この幻日が出ていて、
慌ててカメラを持ってきて撮影した。
息子との「現実」は、
逃げたくなることも多々あるけど、
両脇の虹が向かい合ってるみたいに
ちゃんと向きあわなきゃと最近よく思う。
きっと、
8歳の宇宙人とのすったもんだの日々も、
何十年後かに振り返ったら、
「幻」が混じり合った、
懐かしい記憶になるんだろうから。
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「幻」

はらぺこあおむしの歌にどハマり中の娘。
毎晩YouTubeで、
エンドレス繰り返し再生しているので、
私の耳にこびりついている。
ふとした瞬間に、
「げっつようび〜♪」
と思わず口ずさんでしまったら、
The End。
「最初から歌わんかい！！」と
怒り狂って私のスマホを投げ捨てる。
そんな過激派な彼女は現在、保育園で
「あおむしぐみ」に属している。
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「あおむし」

あの虹は、許しだった。
Go。
そのまま、すすめと。
あの虹は、赦しだった。
どんなあなたも。
その全てを、と。
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「許と赦」

チ〇コにカンチョウ話も
季節の花や空や虫の撮影も
詩も書も。
カラフルな糸で、ひと針ひと針
刺繍をしていくように、
それは全て、私の「日常」として
縫い取られていく。
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「繍」